第17章 好きな人
恭雅『ああ、ごめんごめんつい』
(ああ、本当に紫音に似てる…笑った顔もこうして強く抱き締めた時の苦しがる表情も)
『でも、お父さんの方が大好きだぞー』
そういって彼女を見るような目で結を見てた恭雅を引き離し結に抱きつく
「もう、そんなに家の子が好きなら保育園じゃなくて恭雅に預けた方がいい?w」
なんて変な冗談言うから
『だめだ、こんなののとこに行ったら何されるか』
恭雅『何されるって何を想像してるの?w』
『あ、いや別に』
「変なの、まあ恭雅も仕事あるし遊べる時だけでも遊んで欲しいな、この子達も喜ぶし」
恭雅『当たり前だろ!お兄ちゃんと走るもんなー』
誠結『『うん!!』』
恭雅『よし、いくぞーよーいどんっ』
結『お母さんもー!』
「ええ?!よーし捕まえてやるー!」
きゃっきゃ
ああ楽しそうでなによりだけど
どっちが父親なんだか…はぁ
悠音『こんな事言うのもなんだと思って言わなかったけど、お兄ちゃんまだ諦めてないよ』
『ああ、わかってる
彼女を見る目は確かに…結の言う通り、紫音が大好きでしょうがないみたいだな』
悠音『分かってるなら、ちゃんと体力付けてお兄ちゃんに負けないくらい走れるようにでもなった方がいいんじゃないの?w』
『そ、それを言うな』
悠音『まあ、誠くんも結ちゃんも紫音姉に似てるから、色々大変だと思うけど頑張れ「お父さん」?w』
『心配しなくても、もう色々考えてるよ』