第17章 好きな人
「誠そんなに、急いで食べてどうしたの?」
誠『あ、べ別に!美味しいから早く食べたいんだよ!』
「え?ほんと?嬉しいー♪」
まあ単純な奥さんだ
それにしても誠は頭良すぎ
俺でもあたふたして答えられないよ今の
それで、いつも問い詰められて負けるのは俺
そういうのも彼女に似たのだろうか
相手を心配させないように、いつも周りを見てる
それで適切な行動をとろうとする
イケメン男子に育てよ誠
なんて考えながら夕飯を終え
テレビの前のソファーに座った
洗い物が終わったのか、紫音はお茶を持ってきて 飲む?って聞いてきたからありがたく貰った
「ねえ?」
『どうした』
「誠、今日なんであんなに早く寝るとか言ってるのかな?もう部屋行っちゃったし」
『え?さ、さぁお風呂の時もそうだったけど気まぐれなんじゃない?』
「……」
彼女の強い視線を感じる
『な、なに』
「……誠に変な事言ったんでしょ」
『そんなのと言ってないよ?』
「うそよ、聞いたもん誠に」
『な、なにを?』
「『早く寝れば明日お寝坊してもいいって!あと、もしかしたらそれで早く妹ができるって!』って笑顔で言ってたよ?」
『あ、っとー』
誠のやつ!お母さんに言ったな?!
「誠を責めないでよ?私誠に言ってあるのよ」
『……なにを?』
「少しでもお父さんが焦った表情で話し始めたら、それがお母さんに関係あることなら全部教えてね?って」
『は?ずるくないそれ』
「ずるくないもんね」
『ああ、いいよ、今回も俺の負け
早くしたかったの!いいでしょこれで!』
「どっちが歳上なんだか」
『もう、うるさい』
そういって俺は彼女にキスをした
『ね、ベットいこ?』
彼女が頷いたのを確認するとお姫様抱っこをして部屋に連れていった