• テキストサイズ

バーでの出会い

第17章 好きな人





それから数年後

俺達は結婚した



「ああ!待って!」



彼女の叫ぶ声が聞こえる


俺は公園のベンチから彼女達を見ていた






そう




「誠、お母さん追いつかない!降参!」



誠『もう、すぐ疲れちゃうんだもんおとーさーん!』



『今行くよー』


子どもがいる



『よーし着いてこれるか?いくぞー』



誠『じゅんびおっけー!』




広い芝生の上走り回り

久しぶりに動いたせいかもう足が絡まりそうだ

『ああ、もうだめー』


そういって俺は倒れ込んだ



誠『もーお母さんよりよわっちぃー』




「お母さんの方が運動はできるのよーw」


『や、歳を考えてよ』


「そんなの関係ありませんよー」


誠『ありませんよー』



『こら、真似するな!お父さん頑張ってるんだよこれでも』



「そうねwww」


『おい、笑うなそこ!』



誠『お母さんも怒られてるー』


「誠だって怒られてたでしょー同じですー」







誠と紫音張り合ってるかのように喋ってる


紫音はいつでも子どものようだ


だからずっと守ってやりたい、そう思える


その無邪気に笑った顔が何度も見たくて



誠『ねー僕運動できる妹欲しい』


「妹?弟じゃなくていいの?」


誠『うん!お母さんみたいな妹欲しいー』



『運動出来るならお父さんもいるのに……』



誠『だってすぐ倒れちゃうじゃん!面白くないもん!』



「だってさwwww」



『うるさいぞ!そろそろ夕飯の買い物もあるし帰るぞ』





そう言って俺らは夕飯の買い物をして





今日の夕飯はハンバーグだって決まってから誠はルンルンスキップをして俺達の前を歩いている


「車には気をつけてスキップしてよ!あと前もよく見て!」



誠『わかってるー ハンバーグハンバーグ♪』



『なあ』



「なに?」



『誠、妹欲しいってさ』


「うん、さっきちゃんと聞いてた」


『じゃあさ、誠が寝た後にでも……』


俺がそういうと彼女は顔を真っ赤にしてこっちを見た



「マジで言ってる?」


『うん、まじ、早くしないと俺の足がなくなる』



「足がなくなるってwwもっと鍛えれば?」

『うん、だからアレで鍛える』
/ 152ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp