第17章 好きな人
『え、それ褒められてるの?けなされてるの?』
「ちょっと、最後まで聞いて!」
『あ、すみません』
「だからこそ、一緒に成長して行けるんじゃないかなって、ほんとに私にないもの浩二は持ってるし私も浩二に元気をもらえてるの
だから、もう1度やり直して貰えますか?」
『あ、え、ほ、ほんとに?』
「うん」
『あっもうっまじかああああ
カフェじゃなかったら今すぐにでも抱きしめてやりたいのにっ』
「変な人ww」
『いや、もう俺は決めた
結婚を前提にお付き合いさせてください』
その言葉には彼女は驚いたようで
「え?」
『あ、嫌?だった?』
「あ、あの、その……はい!宜しくお願いします」
彼女の目には涙が溜まっていた
俺は親指で彼女の涙を拭き
『ごめん、アイスコーヒー飲みたいなら早く飲んで』
「どうして?」
『……我慢できそうにないんだ、早く抱きしめて、それから…』
「あ、あ、わかったからそれ以外言わないで恥ずかしいから
それにさっきからあのウエイターさんこっち見てすんごい微笑んできてるから」
『え?あ、ホントだwじゃあ今ちゅーして見せつけて…』
「やめてよ!もう!」
怒った顔も照れた顔も全てが愛おしい
絶対に幸せにするからね