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バーでの出会い

第17章 好きな人


_浩二
約束の金曜日


俺はいつもより早く仕事を終わらせ新しく出来たカフェに急いだ



案の定彼女はまだ来ていない


ご注文は


とウエイターが来た


『じゃあアイスコーヒーを』




緊張具合いが半端じゃない


手汗もすごい



なんて言おうか、その前に彼女がなんて来るか


金曜日まで仕事どころじゃなかった




アイスコーヒーが来たと同じくらいに彼女がカフェに来た



1名様でよろしいですか?


と聞かれていたが


「あの、待ち合わせなんですけど…」




そういうとウエイターは俺だとわかったのか


彼女に席を案内した


お客様ご注文は?

「あ、じゃあ彼と同じものを」

かしこまりました、ごゆっくりお過ごしください


とウエイターは奥えと消えていった




なんて、話出せばいいのかわからなかった

話がしたいと言ったのは自分なのに



沈黙が続く


そろそろ話さないと

そう思って話そうとした時



お待たせ致しましたアイスコーヒーです


「あ、ありがとうございます」



ああああもう!心臓止まるかと思った!!



なんてタイミングだよあのウエイター



ってウエイターのせいにするな




「ぷっ」



そんな事考えてたら彼女がいきなり笑った



『え?なんかおかしかった?』


「……あの、ごめんww

すごい顔してたから、つい」



『え、俺そんな変な顔してた?』



「うんww」



『そ、そっかw』




「……あの、私言わなきゃいけないことがあって」



『ああ!待った、ごめんちょっと待って先に言わせて欲しい』


「あ、うん」



『俺、今までタイミングタイミングって思っててベストなタイミングで何か言おうとして結局言えなかったりしてて、今も俺から話があるって言ったのに一向に話し出さないし、正直情けない男なんだよ
でも、俺紫音といると何でもできそうになるし、仕事で落ち込んでても元気もらえるんだ


だから、そばにいて欲しい 』




「私、浩二みたいな大人の人が羨ましかったの
いつも余裕があって、堂々としてて
全部自分にはないものばっか持ってる気がしたの
でも、浩二をみてたらそうでも無くて、自分と同じように不安で自信なくて」
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