第13章 それぞれの想い
連れてこられたところは最近新しく出来たカフェだった
ああ、ここオシャレだな紫音が好きそうな感じ
……また紫音
紫音依存症かな
華奈『あの、勝手にいろいろ調べさせてもらいました
緒方さんとお付き合いされてると』
『ああ、まあ、でも今ちょっと距離置いてて…』
華奈『知ってます、今の恭雅と緒方さん、どうなってるか知ってますか?』
『あの2人?いや、知らないけど…』
華奈『シェアハウスしてるんです』
『シェアハウス?』
華奈『はい、私許せないんです…付き合ってる人がいるのにシェアハウスってしんじられなくないですか?』
『え、いや、あの』
華奈『だから協力して欲しいんです、私ずっとずっと恭雅の事が好きなんです、何回も何回も告白してきたんですけど全部断られました
緒方さんがいるからです、分かるんです彼女のことを見る彼の目
だけど、彼女は恭雅のこと全然見てくれてない
それに付き合ってる人がいるのに、別の男と住み始めるなんて!』
『あの、落ち着いて……』
華奈『すみません取り乱して……
そういうことで、協力して欲しいんですあなたに』
『何をしろと?』
華奈『緒方さんの気を引くんですよ
私たちが親密な関係だってことを彼女に見せつけるんです、そうすれば彼女に取られたくないと思わせるんです』
『紫音はそんなことしても……』
華奈『そんなのわからないじゃないですか、彼女が浩二さん一筋になれば、恭雅もきっと諦めるはず!そうすれば私と……ふふっ』