第13章 それぞれの想い
紫音に時間が欲しいと言われてからだいぶ経つ
今日は休日
家にいても紫音のことを考えるだけだ
公園にでも行ってみようかな
おじいちゃんみたいだなこの休日……まあおじさんだけど
流れる水の音を聞きながらベンチに座る
……ここってそういえば、告白したとこだっけ
やっぱり紫音の事ばっか考えてしまう
はぁ俺、ダメなやつなんだなぁ
このままじゃ紫音に振られる
どうしたものか……
?『あのー』
『はい?』
?『浩二さんですか?』
『あのーどちら様?』
?『あ、すみません
私恭雅と緒方さんと同級生でして佐倉田華奈と申します』
『ああー…それで何の用で
というか何故私の名前を?』
華奈『突然で本当に申し訳ないんですが私と組みませんか?!』
『……は?』
華奈『ここもなんですので、場所移動しませんか?いいとこ知ってるんです』
『は、はあ』
突然現れた佐倉田華奈とやらはどこかで俺の名前を調べてきたようだ
同級生とか組むとか言ってたけど一体なんなんだ