第13章 それぞれの想い
紫音とシェアハウスを始めて少しした時
仕事から帰る途中にある事が起こった
いつもより仕事が早く終わって
今度紫音と行こうと思ってたカフェに立ち寄った
そこには見覚えがあるふたりがいた
高校時代に何度も告白してきたやつと浩二の姿があった
会話が聞こえる程の席に座り、コーヒーを頼んだ
頼んだコーヒーがきた
店員『よろしければこちらもお召し上がりください』
『これは?』
店員『オープン記念の限定で無料で提供しているケーキでございます』
『これっていつまでありますか?』
店員『来週までですが、メニューにも追加される予定です』
『ああ、そうなんですね、ありがとうございます』
店員『ごゆっくりお過ごしください』
ケーキか紫音って甘いの好きだったっけか
食べてみるか……はむっ
このケーキうまっ 何これ!
幸せな気持ちになれるわぁ
ってそんなこと言ってる場合じゃなかった
あいつら、何話してんだ