第2章 ひとつめ。
トド松「えっと、後は・・・・・・」
チョロ松「後は、アレだよな!
あの・・・あれ・・・・・・、っ・・・」
トド松「そ、そうそう!
アレだよ、あれ・・・・・・」
チョロ松「・・・・・・・・・」
トド松「・・・・・・・・・」
つ・・・・・・詰まった・・・!!
マズい。
今度こそ、マズい。
チェックメイト寸前。王手の一歩手前だ・・・!
クソ・・・ここまできて、おでんから酒の話にまで持っていって・・・後はどう話題を広げればいいんだ!?
さすがの僕も万策尽きた・・・!
くっ・・・すまない、トド松・・・。
せっかく話題を繋げようとしてくれたのに、このザマだ・・・。
チョロ松「・・・ははは、は・・・。
トド松、どうしよう」
トド松「いや、僕に聞かれても・・・。
うん、ごめんねチョロ松兄さん・・・僕は自分で思ってたよりもポンコツだったみたい」
チョロ松「それを言うなら僕もだよ・・・。
なんだよ、おでんって・・・年頃の女の子におでんの話するとか・・・」
トド松「チョロ松兄さんは悪くないって。
・・・名無ちゃん、ごめんね。僕らじゃ君を・・・・・・、って・・・えっ」
これはもうあれだ、諦めるしかない。
完全なる詰め将棋。出口の見えない勝負。
そう諦めて帰ろうとした時だった。