第3章 入れ替わり事件発生
「団長ォ、大丈夫かー?」
何故かバズーカを持った阿伏兎が、神威の部屋中を煙だらけにした。
煙に包まれ咳き込む3人。
だんだん煙は薄れ、私達も目を開けれるようになってきた。
『ちょっとォ!?ふざけんなよォォ!』
「な…!?!?」
『え、なに……………ん?何でこんな視界が高い…の……ンギャァァァ!!』
身体をぺたぺたと触ると胸板があり、腹筋あり、いろいろゴツい。
これは…これは…このチャイナ服は…
「俺の身体と入れ替わったね」
『阿伏兎ォォォ!何してくれとんじゃァァ!!』
「フン、俺は元の身体に戻ったみてェだな。感謝するぜ」
『おいちょっと高杉さァん?なに自分だけ良い感じに元に戻ってんの?ねぇ何でェ!』
「後はてめェらだけで頑張りな…ククッ」
『おい待て高杉ィィ!』
何故か焦りが目立つ高杉は、机の上に置いたキセルを手にとって、すたこらさっさと帰っていった。
「なっちゃったモノは仕方ないよね。阿伏兎、もう一回このバズーカぶっぱなしてよ」
『恐ろしいことサラッと言うな』
「だが、さっきで使っちまった。もう少し待ってくれ…」
『嘘でしょおい!』
阿伏兎は急いでUターンして行った。
「ところでの身長は低いんだね」
『アンタの方が高いからね。てか、私の顔でニコニコしないでよ、キモイわ…』
「そっちも俺の顔でそんな言葉使わないで…って今自分でキモイって言ったよね」
『なんか、ね…』
もうやだァァ!!と叫ぶと神威?私?に蹴られた。
その衝撃で、ベッドへぼふん。
『任務帰りから寝てないんだよ?ちょっくら寝かせろ』
あーーー…今日はこのベッドでむにゃむにゃされそうになっ……た…ん、だなぁZzz
「寝ちゃったの?」
『Zzz』
「の身体だから何も出来ないじゃないか」
神威はそう言って、もとい自分自身の髪を撫でた。
そこでふと気付く。
「の手って小さいんだね」
手のひらを握ったり開いたり繰り返し、指の先からジロジロと眺めてみた。