第3章 入れ替わり事件発生
春雨の中でズバ抜けていい男なんて、目の前の男だけ。そんな奴が目線の先にいるなんて平常心を保つなんて無理。
『私ハ、ソコラノオバサント変ワラナイカラ〜〜…』
「…なに言ってやがる」
ニヤリと笑う神威に二つほどボタンを外された。
それを感じてだんだん自分の顔に熱が集まるのがよくわかる。たぶん、真っ赤だろう。
それに気づいた神威はククッと笑った。
『あわゎゎ…ふ、服のボタン外すな!』
「ククッ…どんな味が「なにしてるの」!」
『え?』
扉付近で夜兎特有の番傘を持った高杉晋助がこちら目掛けて撃つ寸前。
??なんで高杉晋助がここにいるの?番傘持ってるの?
神威は舌打ちをして、私から離れた。
そして神威と高杉、両者睨み合う。
「…よく手を出せたね。」
「のこのこと部屋に入るからだ」
『え、え??ちょっと待って待って!!』
「なんだい」
『あ、頭がごちゃごちゃなんだけど…』
ニコニコしてる高杉…きもっ!あの怪しい笑みはどこいった!
まるで…
神威と高杉が入れ替わったみたい
『いやいやいやいや〜〜』
「って頭悪いの?
俺と高杉、入れ替わったんだよ」
……………………
やっぱりィィィィィィィ!!
『えっ、ちょ、どうやって入れ替わったの!?』
「変な星人に薬を盛られてね。もうすぐ阿伏兎が片付けてくれるよ」
『説明ザックリ!っていうか阿伏兎ってそのおかげで任務行ってたんかいッ!』
阿伏兎可哀想ッッ!!
「そのおかげで、この女と夜遊び…『してないから。』…ッチ」
「シンスケ、に手出しちゃダメだよ」
『あぁぁぁ!!もうややこしいッ!!高杉の姿でその口調はやめてくれェェ!』
阿伏兎ォォォォ!!早く元に戻してェェェンンン!!
すると……
ドォォォォン!!