第18章 これからも一緒にいるのに誕生日関係なくない?
右も左も分からない宇宙空間。
第七師団を乗せた船は前へと進んでいた。
神威は外の景色を眺めるの隣に並んだ。
「ねぇねぇ」
『どったの?』
「ラ〇ホって知ってる?」
『ブフォッッ!!!』
「うわっ汚いなァ」
透明な硝子にガツンと頭をぶつけ血をダラダラ流してゆく。
「もしかして知らないの?」
『知ってるわ!!いきなり変な事言うからびっくりしたの!この馬鹿!』
「でね、そのホテルって主に何をするかって話なんだけど」
『うん。知ってるから阿伏兎のとこ行けよ』
「俺の誕生日、過ぎちゃったんだよね」
『へ、へぇ…いつ、なの……?』
「6月1日だから…10日前かな?」
『10日前かァへぇそうかァ、10日前は確か私任務に行ってたからシラナカッタナァ~アハハハハハ~~』
「でね、もうそろそろ到着する星に、そのホテルがあるんだよね」
『アババババーワタシ、キコエナーイ』
「誕生日プレゼント、2人でそこ行こっか」
『』
「あり?おーい ー。ありゃりゃ。白目剥いてる」
ヘナヘナ~と脚の力が抜けて床へ座ってしまったの頭を神威はいつもの笑顔で撫でた。
「行きたくないの?」
『そういう意味じゃなくて……あの、もっと恥じらいという言葉を知ってください…』
「ははっ 無理だね。」