第13章 猫は気ままにフラリ。/神威side/甘すぎてキモい←
の顔はゆでダコみたいに真っ赤だった。というか湯気出てる。
『もうマジで勘弁してくれ…』
ほど、わかりやすい女はいないね。
「今日と明日、ゆっくり過ごそうね」
『! うん!』
無邪気な顔で笑うなよ。無防備だなぁ。
俺だって心配してたんだ。よかった、いつも通りに戻って。
『……ってどこ触ってんだ!セクハラ!』
「ちぇっバレたか。
2ヶ月も我慢したんだよ、ご褒美チョーダイ」
『ぐっ…』
「言い寄ってくる女全員断ったんだ、がいるからダメって。俺偉いでしょ?」
『ぬぬぬ…!』
「……なんだ、は俺がいない間色んな男と『もう好きにしろよォォ!!』」
ゆるゆると俺の口角が上がってゆく。それと反するように、の額から冷や汗が流れる。
聞いちゃった♪じゃあ美味しくいただくとしよう。
*
『……だから、日野ボイスやめよ…』
シーツに包まり、雪だるまみたいになった。
気づいたらとっくに皆が寝静まる頃。邪魔して来る奴はいないだろう。
『……あれ?神威の猫ちゃんどこいったの?』
「あぁ、アイツはね満足して帰っていったよ」
『満足?』
「いろいろと、ね」
いいこと聞けたし♪
猫になるのも、悪くないね。
((とーぶん長期任務はいいです遠慮します云業あたりに行かせてください))
K(後日、お礼も兼ねて寢狐草星には品を送ることにしよう)