第7章 髪型で1日の気分は変わるよ。多分
起床して気づいた。
『あぁ〜寝癖やばい』
普通にピョンと可愛くはない。
爆発しているのだ。どこぞのサイヤ人だよバカヤロー。
私は鏡の前でうな垂れた。水で濡らせって?めんどくさい。
『何これふざけんな部屋出れないじゃん…って私、ほぼ外出しないわ!』
ん?いや待て、今日は確か月一の大会議があったような…?
『よし、今日は欠席ー!』
「させませんよ」
『!?游燐!ビビったー…』
「ちゃんとノックはしましたからね。それと、今日の大会議は欠席させません。」
『游燐さ、前より厳しくなってない…?』
「そんな事はないですよ。それより、その寝癖、早く直してください」
『あ、はい…』
「今日は珍しく素直ですね。昨日の食事の中には特に気に触るものは『私の食生活覚えてんの!?怖!』」
「……あと15分で会議が始まります。早く用意してください」
『お、おぉ…ふ。了解…』
嫌々、水で湿らせて櫛でとかすが、
『なおりません…』
「…帽子でも被って隠しましょう。神威提督と阿伏兎副団長にこの事情は話しておきます」
『え?神威に話すの?何か嫌な予感がすr「さっさと用意してください」あ、はい…お願いしやす…』
*
爆発的な寝癖が見えぬよう、黒のハットを被り、服装もチャイナ服ではなくスーツにしてやった。
どーだ!ここでタバコふかしてたら次元○介だー!←
会議室へ足を踏み入れると、即座に神威に捕まった。
「なんでそんなに爆発したの?髪の毛増えてない?いつ気づいたの?」
『……』
「モフモフしてるのかい?触っていい?『うるせェェェェ!!』」
顔面にパンチしたけれど、簡単に避けられた。ムカつく。