第5章 お酒は二十歳になってから/甘と思いきややはりギャグ
がフラリと倒れ、神威が慌ててを起こす。
は頭に手をつき、ガリっと歯ぎしりした。
『んんんー…頭痛い…』
「…っもういいや。游燐呼ぶのは朝にするよ」
神威はを横抱きにしてベッドへと寝かせ、ブーツも脱がせてやった。
もうの目はトロンとし、笑い方もふふ。と上品になっていて、頬も初めと比べてほんのり赤い程度に収まっていた。
『ねェ神威』
「なんだい?」
『ん。』
ぽんぽんと隣を叩く。理解ができた神威は少し顔を赤くした。
『…来ないの?』
「……にしては上手い誘いだね」
神威はの隣に寝転び、ギュッと抱きしめた。
おずおずとも抱きしめ返す。
『どったの神威?』
「…、それはワザと?」
『ほえ?』
「…俺さ、そろそろヤバいんだけど」
神威はの手のひらをつかんでベッドに押し倒した。
「無防備すぎ。こうなる事は分からなかったの」
『……その予感はしてた。私だってもう限界…』
「(っ!) ?」
『ずっと思ってたんだ。神威に迷惑かかるかなって…』
「そんな事…」
『一番、負担がかかるのは神威だから…』
「それはだろ、明日立てなくなるかもしれないのに」
『ふふ。そうかも。けどそれでも構わない。それでスッキリするなら』
「っ、もう我慢できない」
『神威…!』
「『抱きたい/吐きたい」』
「え」
『…ヤベェうっ「トイレ行って!!」』
………
((…んあ?))
Y(起きましたか?)
((何で游燐におんぶされてんの私…って頭痛ぇ))
Y(こんな真夜中に神威提督から呼び出しくらって幹部を部屋まで送ってあげてる私を褒めて欲しいですよ)
((え、何も覚えてないんだけど、なんかスンマセン))