第5章 5
ローの握る手にぎゅっと力が入るとベニーは視線をローに向けた
『コラさんってどんな人?』
ロー「自分で吸っているタバコで服が燃えるような究極なドジだ」
『そうなんだ』
ロー「ああ」
『・・ロー、私最初は混乱したけど今はもう大丈夫、船も降りないから・・一緒に頑張ろう、自由の為に』
ロー「そうだな」
『それにしてもローの幼少期とかちょっと想像つかないな』
ロー「散々話させといてそこか?」
『まぁでも聞けてよかった、私とローは似たもの同士だって知れたし』
ロー「そうだな、帰るぞ、皆待ってる」
『うん、あの、言い難いんだけどさ、おんぶ、してくれない?』
ロー「だから言った筈だ、医者の言うことは聞くんだと」
『はい、すみません』
ローの背中は暖かくてベニーは顔を埋めた
ロー「ベニー聞いていいか?」
『何?』
ロー「この前の革命軍が来たと言ってたな」
『あーサボ?』
ロー「お前とあいつはどーゆー仲だったんだ?」
『友達以上恋人未満ってきな?』
ロー「・・・今はどう思ってる」
『好きだけどライクの方ね、私は革命軍を抜けるときにそーゆーのは全部置いてきたから。ドフラミンゴは必ず殺したかったし、支障になるのは嫌だったから』
ロー「なら俺もそうか?」
『どーゆーこと?』
ロー「支障が出来たら切り捨てるつもりか?」
『そんな事もうしない、結構後悔してるんだ、革命軍を抜けた事もサボと離れた事も
だから今度は離れる気は更々ないから覚悟しといてよ?
うちの食費はローの働きにかかってます』
ロー「そっちかよ、まぁそれなら問題ないな・・ベニー俺はお前を離す気なんかない、譲る気も俺と共に・・」
『なに?』
ロー「いや・・また今度にする」
『?あ、皆・・』
ベニーの視線の先には大泣きをしたクルー達がそこにいた
申し訳なさそうに手を振ると大の大人たちの泣き声が一帯に響いた
ロー「煩ぇな」
『ベニーさん感激っ!皆ー!!ただいまー!!』