第5章 5
ロー「ベニー!!」
『はぁ・・はぁ・・ロぉー・・』
そこは先程いた所とは違う事に気付くと夢だと理解した
『なんで?ここに?』
ロー「辛そうな声が聞こえた・・・それと・・」
『なに?』
ロー「いや、何でもない・・水飲むか?」
『うん・・』
水を持ってきたローにお礼を言うと一気に飲み干した
『ありがとう、落ち着いた』
ロー「そうか・・ベニー、お前今迄こんな事は遭ったのか?」
『革命軍時代に結構あった、毎度同じ夢で悩まされてその時いつもサボが傍に居てくれた』
ロー「今は・・俺がここにいる」
『そうだね、ローに起されなかったら私また両親を殺してた』
ロー「寝れないなら俺を呼べ、それか俺の部屋に来い」
『ありがとう、・・ねぇ、私の言う事なら聞いてくれるって言ってたよね?』
ロー「ああ」
『今日一緒に寝て欲しい・・ちょっと寝付けなさそう』
ロー「わかった」
ローはベニーのベットに入るとベニーを抱きしめた
ロー「心理療法だと人の温度が直接伝わるとオキシトシンというのが分泌されて悪い事を緩和するといわれてる」
『へぇ難しいけどわかる気がする、凄く落ち着く』
ギュッとローに顔を埋めると優しく頭を撫でた
ロー「こんな事他の奴にやらせねぇ」
『結局船長命令』
ロー「悪くねぇだろ」
『うん、ありがとうロー・・・大好き』
ロー「!!!・・・俺もだ」
ローの胸から規則正しい寝息が聞こえるとローもそのまま目を閉じた
聞けなかった
あいつがうなされている時に言っていた
俺の憎い男の名 ドフラミンゴ
なぜその名が出たのか、一体何があったのか
俺も言わなければいけない
俺の殺したい男はお前と同じだという事を