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自由気ままな食生活

第1章 1



”なあ!”
と同意を求めようとするとキャンドラは引いて困惑していた


【いや俺に言われても】


『兎に角だ!私がベニーでお前はここでくたばれ、そして私の食費代になれ!ここのツケも払わなくちゃいかんからな!』


「ツケはやっとらんぞ~」

店主の声を無視し、
ギロリと睨み銃を向けると男は短い悲鳴を上げた


【ヒッ・・頼む!殺さないでくれ】


『うるせぇ!饅頭を台無しにしやがって!死ね!!』


男めがけて撃ったが拳銃はパチっと音がしただけで弾が出ることは無かった


『ちぇ弾切れか』


ロー「おい」


『ん?あ、お騒がせしてどうもすみませんでした』


泡を吹いて倒れた鈎爪を片手に深々と頭を下げた


ロー「てめぇがへーゼル・ベニーか」


『そうだよ、貴方はトラファルガー・ローだね』


ロー「ほう、俺を知っているのか」


『知ってるも何も大物ルーキーだからね、賞金1億越えは良い金額だから』


ロー「賞金狩りか?」


『んー小物はあんまり狩らないけどそれまがいの事をして生計を立ててる、じゃなきゃ私の腹はもたん!』


ロー「じゃあ俺の首でも獲るか?」


『お望みとあらば』


ロー「クク・・威勢のいい女は嫌いじゃねぇ」


『まあ、今はこいつを連れて腹の足しにするからあんたは狩らないさ、それじゃ・・・あ、めまい・・が』


ロー「あ?」


ローの目の前でベニーは倒れるととっさにその体を抱きかかえてしまった

急なことに驚いたシャチは騒ぎ出した


シャチ「うわ!ベニーが倒れた!船長どうするんですか!?」


ロー「・・置いていく」


シャチ「え?ここに置いていったら海軍の格好の餌食じゃないですか!」


ベポ「キャプテン・・」


ペン「連れて行きましょう!怪我したのかもしれないし!」


ロー「そんな事知った事か、噂をすれば海軍だ、逃げるぞ」


ローはベニーを柱の傍に置くと背を向け走った

そんなローの背中を見たシャチはペンギンと頷きベポにベニーを抱えさせるとそのまま船に走っていった



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