第1章 1
容姿とは真逆の汚い言葉がその女から発せられるとその場に居た者たちは一斉に視線をその女に向けた
【なんだと女!てめぇこの俺が懸賞金2千の鈎爪のキャンドラだと知って口答えしてんじゃねぇだろうな】
『私は小物には興味ない、だけどお前の声は腹立ったから覚えてるよキャンドル』
【キャンドラだ!!てめぇ俺の質問にも答えず口答えしてただで済むと思うな!】
『質問ね、そういえばなんだか横からごちゃごちゃ言ってたな・・まず謝ってもらってから質問に答えてやる、この饅頭を台無しにした事を謝れ!』
【何言ってやがる、たかが饅頭ごときで俺様が謝ると思うか!!】
『饅頭”ごとき”だと?私はな、食べ物を粗末にする奴が大嫌いだ!だからてめぇも嫌いだ!食べ物の恨み晴らしてやる』
【さっきから食い物の話しかしてねぇじゃねぇか!もういい!野郎共やっちまえ!】
一斉に女に飛び掛っていくと女は男を踏み台にして空高く飛び立つと
太ももにつけていた二つの銃を取り出し目にも留まらぬ速さで船長以外を打ち抜いた
地上に降り立ちジッと睨みつけると銃を男に向けた
【お前・・その2丁の拳銃・・もしや】
『なんだお探しの美女にあえて光栄か?
へーゼル・ベニー、それが私の名だ』
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【お前がへーゼルだと?!あいつはまだガキのはずだ!】
『お前馬鹿だろ;あの手配書の写真は10年前の写真だ
私も可笑しいと思ってんだよね
賞金は更新されても写真はあのまま
こんなにいい女になったっていうのに海軍の野郎は未だに餓鬼の写真を使って腹立つよなホントどういうことだよ!!』