第2章 2
そう言うと先程キットがベニーに触れた髪の毛をローが触ると一瞬驚いた顔をした
『何してるの?』
ロー「消毒だ」
距離が近いせいかローの身長差のせいか何処となく緊張してうまく身動きが取れなくなっていた
『(そんなに汚い奴には見えなかったけどな)船長って潔癖症で変わってるな』
ロー「お前の方がよっぽど変わってる・・それと、さっきは言いすぎた」
『何のこと?』
ケロッとローを見つめる視線にローは深いため息を吐いた
ロー「忘れたのか?」
『何か言われたっけ?』
ロー「いや、何でもねぇ、さっさと船に帰るぞ」
『なんだよ~』
ロー「心配した俺がバカだった」
眉間に皺を寄せながらもベニーの手を離そうとはしなかった
『心配かけたならごめんね』
ロー「・・お前の無神経さには慣れた」
『おー私も船長の鬼対応には慣れたよ』
ロー「そうか」
船に戻るとベポがベニーに抱きつき泣き喚くのを宥めていた
ベポ「ベニーごめんねキャプテン素直じゃないからちゃんと謝れないかも知れないけど許してあげて?」
『そうか、じゃあ謝れるような雰囲気をかもし出して言い易いようにしておくから任せとけ』
ベポ「ありがとベニー!!」
『いいってことよ!!』
ロー「てめぇらそういう話は俺がいない所でしろ、それに俺はベニーには謝ったりしねぇ」
『・・・・』
シャチ「・・・」
ペンギン「・・・・」
ロー「・・╬何だこの沈黙は・・俺は謝らねぇ」
『な~んだだってよベポ、素直じゃないよな~』
ロー「いい加減にしろ!!」
『はいはい、血糖値低いから直ぐ怒るんだよ、はいチョコレート』
ロー「そんなもん要らッぐふ!」
無理やりローの口にチョコレートをぶち込むと満面の笑みでその顔を見つめていた
『おいしい?』
ロー「・・・・甘ぇ」
そんなやり取りを見ていたクルー達はベニーは船長に臆するどころか手なずけていて、逆にローもベニーには甘いんだと確信した
シャチ「やっぱりお前はすげぇよ」
ベポ「キャプテンベニーには甘いもんね!」
ペン「いやお前にもだろうが」
ベポ「そうなの??」
シャチとペンギンはそんなベポにも凄いと感心した