第1章 1
ローがベニーを見て話していたが急に目頭を押さえた
ロー「・・・・へーゼル屋、お前は人の目を見て話すということを知らねぇのか?さっきからおにぎりばっかり見て、そんなに食べたいなら食え」
『え・・いいの?・・いやダメだ!これはコックがあんたの為に作った大事な・・大事な・・・旨そうなおにぎり』
ローに渡されそのまま口に運んでしまった自分を悔いていながら満面の笑みでおにぎりを頬張った
『後で新しいおにぎり持ってくるからな!』
ロー「へーゼル屋・・俺のクルーになる気はねぇか?」
『んーない』
ロー「そうか」
『私は今まで出会った海賊の中でトラファルガーが一番好きだ、でも海賊になる気はない。
世話になったな!島に着いても滞在している間はどっかで会うと思うがその時は奢ってくれ!』
そう言うとおにぎりを片手にベニーは部屋を出て行くとその足で食堂に向かうことは無かった
「「「ベニーが船を降りた!?」」」
シャチ「いつですか!!」
ペン「何で止めなかったんですか!!」
ベポ「キャプテンのバカー!うわああああん」
泣きながら走り去るベポにうな垂れるシャチ頭を抱えるペンギンにため息を吐いたローはコーヒーを口にした
ロー「俺の船にくるか聞いたら断った」
ペン「それだけでベニーを見捨てたんですか?!」
ロー「見捨ててねぇ・・あいつがそう言ったんだ」
シャチ「船長はそれでいいんですか?」
ロー「元々あいつとの約束は次の島までの乗船だ、クルーにしようがしないかは話には無かった」
シャチ「俺、あいつの事、結構良い奴だと思ったのに・・」
盛大なため息と共に食堂から出て行くクルー達を他所にローはコックの前に座った