第1章 1
翌朝ベニーが目を覚まし食堂にやってくると船長であるローの姿が無かった
『ペンギンおはよう、珍しいな、トラファルガーが起きてないなんて』
ペン「いや、今までが珍しかったんだよ、船長は朝が滅法弱いから起きてくることなんか無かったんだ」
『そうなのか、仕方ない起こしてくるか』
ペン「いや、俺の話聞いてた?船長は夜型だから10時頃が起床が普通なんだ」
『ありえない・・まずいぞペンギン!骸骨みたいな奴をこれ以上骸骨にする訳にはいかない!!起こしてくる!!』
ペン「あ、おい!!」
ベニーが急いで食堂を出ようとした瞬間コックに呼び止められた
「ベニー、悪いんだが船長の部屋にいくならこれ持って行ってくれ、実は昨日の夜から何も食べてないんだよ」
『なんだとー?!あの骸骨め!任せろ!私が必ず食べさせる』
トレーを手にしてローの部屋に直行したベニーの背中を2人は笑いながら見ていた
ペン「やっぱベニーは凄ぇな、船長を恐れないあの態度」
「そうだな~彼女が来てからこの船は一段と明るくなったよ、特に食卓が」
ペン「そうだな」
ノックをし中に入ると本を食い入るように見つめるローが座っていた
ロー「なんだ」
『お、起きてた。昨日の夜から何も食べてなかったんだろ、コックが心配してたから食べてやれ』
ロー「わかった、後で食べる・・それよりへーゼル屋前に殺したい海賊が居ると言ったな、そいつは誰だ」
『お前って奴は医者なのにオブラートって知らないんだな』
ロー「言えないのか?」
『言ってどうする?』