• テキストサイズ

Season~声優さんと一緒~

第8章 グノーシス(KENN)


タマゴとミルクを混ぜ合わせる。


「砂糖入れるよ。」


「はい。」


入れられる砂糖の量を見て少し驚いた。


「あんまり入れないんですね?」


「うん。つけ合わせは、ベーコンだし。」


「それに。ハチミツかけるから、トーストが甘いと甘々になっちゃう。」


「さて。バケット入れるよ。」


液に浸したバケットにラップを掛ける。


「ラップ?どうするんですか?」


「チンするんだよ。チンした方が良く染み込むんだよ。」


「KENNくんって、色々知ってるんですね。」



「あはは。料理するのは、好きだからね。」


「最近は、ずっと紗友に作って貰ってたからね。」


チン!

「おっと。出来た出来た。」


レンジの近くにいた私が取り出そうとすると。


「熱いからオレが出すよ。」


「紗友は、フライパンを温めてバターを溶かしておいて?」


ボウルを手に持ち、フライパンの様子を窺う。


「うん。バターの良い香り。そろそろかな?」


フライパンにバケットを入れる。


「跳ねるから少し離れててね?」


「あ…はい…」


少し離れてKENNくんとフライパンを眺める。



ジュージュー良い音が聞こえる。



「紗友は、コーヒー淹れてくれるかな?」


「はい!」



私は、テーブルを片付けコーヒーを淹れる。

ランチョンマットをひいて、ナイフとフォークを準備する。

真ん中にはハチミツポット。


「KENNくん。セッティング完了しました!」


キッチンに向けて声を掛ける。


「出来た!今持ってくね。」

「紗友は席について。」


「はーい♪」


KENNくんの作ってくれた朝食。
楽しみ~。


私はわくわくしながら、KENNくんの到着を待つ。
/ 316ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp