第26章 confession(雄馬)
「なー。界人って桐島さんと何であんなに仲良いの?」
「んー?うちには悠木さまという先輩がいるだろ?」
「あの人と仲良いんだよ。紗友さんは。」
「ふーん。」
手に持ったミネラルウォーターを投げてキャッチする。
「何?気になるの?」
「そう言う訳じゃないけど。」
「けど?」
「うるさいなー。何でも無いってば。」
「好きになっちゃったのかと思ったよ。」
「大して話したことも無い人のこと好きになるかよ…」
「あはは。冗談冗談。雄馬は胸デカい方が好みじゃなかった?」
「胸はデカさじゃない。誰のモノかって言うのが重要だろ。」
フンッと鼻を鳴らすと笑う界人。
うん。今のところは気になる程度。
まだ好きじゃないんだから…。
次にあの人に会えるのはいつになるかな?