第24章 burn(達央)
「早く作って。」
「えー。大したもの無いけど。」
「何でもいいから、早くして。」
「もう……。」
ジャケットをハンガーに掛け、キッチンに向かう。
冷蔵庫を開け、ひき肉とチーズを見つける。
たしかタマネギのストックは、沢山あったはず。
「タツ?寒いならお風呂入って来てよ。」
「その間に作っとくから。」
「あー。何にすんの?」
「ハンバーグとオニオングラタンスープでいい?」
「お。美味そうじゃん。」
「失敗すんなよー。」
そう言って、リビングの扉を開けバスルームに向かった。
早くしないと絶対怒られる。
タマネギを薄く刻み、レンジに入れスイッチを押した。