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イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ゼノ編

第2章 ~第一章~二人の想い


―プリンセスside―


(ちゃんと…聞かなきゃ)


ゼノを真っ直ぐ見つめてユヅキはそっと口を開いた。


「…私が泣いていたのは…ゼノ様になかなか会えないからじゃないんです…」


ゼノ「では、どうしたんだ…?」


「ゼノ様となかなか会えないのは確かに寂しいですが…その…ユーリから話を聞いて…」


ゼノ「ユーリから…?何をだ」


「その…たまたまユーリが官僚の方とゼノ様がお話しているのを聞いたらしくて…ゼノ様は今、お世継ぎを設ける気はない。とおっしゃっていたと…」


「それで……それは本当のこと、でしょうか…?」


ゼノ「…あぁ、事実で間違えない」


(やっぱり、そう…なんだ…)


ゼノ本人の口からそれを聞いて、ユヅキはまた目に涙を浮かべていた。


でもそれを見てゼノはふっと笑みを浮かべユヅキの顎に手を添えた


ゼノ「…だが、俺はユヅキ、お前との子が欲しくないわけではない」


「え…?」


ゼノ「お前の気持ちを無視して、周りに言われたからと言って世継ぎを設ける気はないというだけだ」


そう言い終わると、ゼノは優しくユヅキの唇へと口づけを落とした
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