第2章 ~第一章~二人の想い
―プリンセスside―
「あっ…ゼノ様…」
身体中にゼノ様からのキスを受け、私の身体は熱く火照っていた
(今日のゼノ様は…なんだかいつもより大胆…)
そう思いながら見つめると、ゼノ様はふっと頬を綻ばせた
ゼノ「…どうした」
「いえ、あの…今日のゼノ様はいつもより大胆だな、と思って…」
ゼノ「そうか。…久々にゆっくりとユヅキに触れられるからな。」
そう言って優しく私を抱き締めながら、頭を撫でてくれた
(ゼノ様の腕の中は落ち着くな…)
そう思いながら私がゼノ様の首に腕を回すと、ゼノ様は私の顎をすくい優しくキスをした
ゼノ「そういえば、ユヅキの前ではこれはいらないな」
そう言ってゼノ様はおもむろに眼帯を外した
そこには素顔のゼノ様がいて、彼の綺麗な瞳に私は思わず見とれた
(何度見てもゼノ様の瞳、綺麗…)
私を抱く時にだけ、眼帯を外してくれるゼノ様を愛しく想いながら私はそっと彼の頬へと手を伸ばした
「ゼノ様…」
ゼノ「このほうがお前のことがよく見えるからな。これからも、お前の色んな姿を俺に見せてくれ」
その言葉を聞いて、私たちはどちらからともなく唇を寄せた
そのキスは次第に深さを増していき、私は息苦しさを感じ思わず身をよじった
「…っ、ゼノ…様…」
ゼノ「…すまない、ユヅキ。嫌だったら言え」
「えっ…?」
私が首を傾げたのと同時に、腰元へと甘い痺れが駆け巡った
「うぁっ…、ゼノ様…っ」
ゼノ「…っ、…しばらくお前に触れていなかったからな…今日はどうにかなりそうだ」
その声を聞きながら、私はゼノ様からの愛を受け止めていった