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【HQ】恋愛クロニクル【東峰旭】
第31章 新しき幕開け
「黒崎が戻ってきて良かったよ。お前がいなくなってから旭、えらく気落ちしていてな。見ていられなかった」
「だ、大地!」
恥ずかしいからそれ以上言わないで、と目で懇願する俺を尻目に、大地はこれ以上ないくらいの笑顔であることないことスガと一緒になって黒崎に吹き込んでいた。
そんな俺達のやり取りを見て、黒崎がふふっと笑う。
何気ない日常が戻ってきたのを、そこでようやく実感した。
この小さな幸せが逃げてしまわないよう、俺はまたギュッと内頬を噛みしめたのだった。
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