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青い春【KJ∞】

第2章 オリエンテーション


わたしが動き出したのを見ると、兎希たちもそのまま集合場所に歩き出した。




兎希に追いつき、目が合うと兎希は何やら満足そうな顔をした。



「?」



なんだろ…?








*******





クラスで一度集合して、来週からの日程を聞く。
通常の授業に戻ればすぐに中間試験が待っている。


それと、部活動。
わたしたちは全員軽音部に所属することになってるし、しかも先輩達がいないからどう活動していくかっていう話もしていかないと。








横「俺らも歩きやねん。荷物あるから」

安「せやったら駅まで一緒行こーや?ええやんね?」

「うん」

兎希「ノープロブレム!」



ノープロブレム、と言った兎希の後ろから村上くんがいつの間にか近づいていて、「なーーーにがノープロブレムやねん!お前そんな英語使ってたか?」と兎希の後頭部にデコピンをかました。


兎希「いった!地味に痛いやめてゴリラ!」

丸「せやで~女の子にデコピンしたぁあかんよ、信ちゃん」


オリエンテーションの時に紹介してもらった丸山くんも一緒にいたみたい。


村「俺らも一緒帰るわ」

丸「丸ちゃんも~♪女の子と一緒帰る〜」



むふふ~と丸山くんがデレデレしたような笑い方をした。


「マル、女の子言うてもこいつは女の子ちゃうからな」と言って横山くんが兎希を指さした。



兎希「なんでよ。わたしも女の子でしょーよ。ほら、スカート履いてる」

渋「安もスカート履くで」

兎希「?!」

安「まぁまぁ。履きますけど」

「確かに時々履いてる…」



兎希が衝撃を受けたような顔をしてる。見たことなかったのかな?
章ちゃん、ユニセックスな服とかも似合うから結構持ってたりするんだよって話したことなかったかなぁ。




村「ほんならスカート履いてるからって女子ってことにはならへんなあ!」


その言葉を聞いた兎希はボソリと「服着てるからってゴリラじゃないとも言えませんけどね」と言っていた。ボソリとは言ったけど聞こえてたらしく、丸山くんと渋谷くんが顔を背けて笑っていた。
















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