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青い春【KJ∞】

第2章 オリエンテーション




兎希「それじゃあ、一回部屋戻ってから係会行こっか」

「うん」

兎希「きみたたちも最後の最後でもうなんもやらかさないでね」


部屋に向かおうとしてた体をぐりん、と後ろに向け横山くんたちに言った。


横「俺らがいつ問題起こしたって言うんや」

兎希「それは『今でしょ』待ちなの?言わないからね?」

渋「言うてるやん」

兎希「!!!」

安「もぉ〜ほらほら、しぶやんたちも行くで。ごめんなぁ、兎希ちゃん」



章ちゃんが二人の背中を押して部屋に向かう。途中で思い出したように、
「あ!しーちゃん、ちゃんと頭乾かすんやで!ほなな!」
と言って行った。



兎希「何が何でも雫優先だなぁ…赤くなってますわよ」

「…うるさいよ、班長」





指摘された顔を抑えながらわたしたちも部屋に戻った。








*******


「もう食事係はなんもないからってことで、早々に解散でした、と。」

兎希「それは…待ってる間、暇だったね…」

「いや、本読んでたから全然!」


ないかもだけど、と思いながらも持ってきた本が役に立った。まぁ、ほんとになんで招集かけた?って感じだけどね。


横「はぁ〜さすが緋刈さんやな。文学少女やわ。」


そう言って横山くんはちらりと兎希の方を見た。


兎希「え?なんであたしを見た?」

横「自意識過剰やろ」

兎希「なんて?」

横「何もないわ」


兎希が睨むと横山くんはニヤニヤしながらそれから逃げた。



兎希「あ、そういえばさ、きみたたちはどんな暴れ方してたの?」


解散するかと思ったら兎希がそう切り出した。


横「ん?」

兎希「お風呂。正座させられるってよっぽどじゃん。」


お風呂でも話してたことだけど、兎希はまだ気になってたらしい。
女子風呂も男子風呂も作りは変わらないはず。あそこで何をどう遊べば怒られれるのか。


兎希に聞かれた横山くんはニヤニヤしてた。章ちゃんは苦笑いしるし、渋谷くんは表情が抜け落ちてた。




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