第2章 オリエンテーション
横「遊びすぎて怒られてん」
兎希「は?」
横「風呂場で暴れてもうてな。ほんで坂本先生に見つかってこれや。」
兎希「……え?高校生にもなって…?」
渋「男には歳は関係あらへん」
ようやく兎希と渋谷くんが喋ったかと思ったら……この場合、なんもかっこつかないよ、渋谷くん。
「主に誰が騒いだの?」
坂「安田以外だな。ちょうど良かった、兎村、報告行こうと思ってたんだよ」
兎希「えっ!やっさん以外ならやっさんはなんで正座させられてんの!てかこんなん報告に来られても困りますよ、先生…」
坂「そりゃ違いないなwww安田は連帯責任という名の元こうなってる」
兎希「いい迷惑じゃんやっさん…どんまい…」
わたしが密かに心に思っていた言葉を兎希が代弁した。
横「兎村たちは今から風呂?」
兎希「うん」
横「こうならんよう気ぃつけや…」
兎希「ならないわ」
坂「じゃあお前らは緋刈と兎村が上がってくるまでこのままな」
渋「はぁあああ?????!」
横「先生!キツイ!!」
渋谷くんと横山くんが声を上げた。
その隣で章ちゃんは苦笑いしてた。
「あの、先生、しょ、安田くんはせめて体育座りとか……特に悪くないなら…」
罰を、軽減してくれませんか…
坂「ん〜そうだな。安田、正座解除な」
坂本先生にポン、と肩を叩かれ、章ちゃんは少しホッとした顔をして『ありがとう』と片手をあげウィンクをした。
横「ずるっ!おい!兎村!お前も助言せえ!」
兎希「いや、やっさんは巻き込まれただけだったからでしょ。きみたはがんばれ。じゃ、お風呂入ってくるから。行こ、雫」
「あ、うん」
兎希は気づいてるのか分からなかったけど、横山くんと兎希がやり取りをしてる間、渋谷くんが兎希をガン見していた。
____どうしたんだろ?
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兎希「大浴場で暴れるって…子供じゃないんだからさぁ」
「男の子は女の子より子供っぽいて言うからねぇ…」
話しながらも髪を洗う手、身体を洗う手は休めない。