第3章 排球部、入部。
さらに澤村先輩は話を続ける。
澤村「烏野が“春高”で全国大会に出た時の事はよく覚えてる。近所の高校の…たまにそこらですれ違う高校生が東京のでっかい体育館で全国の猛者たちと戦ってる。鳥肌が立ったよ。」
澤村「もう一度あそこへ行く。もう、“飛べない烏”なんて呼ばせない。」
バレーに詳しくない私も全国大会の場が見えたような気がしてぞくっとした。
影山「…全国出場を“取り敢えずの夢”として掲げてるチームはいくらでもありますよ」
影山くん何言ってるのー!?
澤村「あぁ、心配しなくてもちゃんと本気だよ。」
影山くんが余裕な顔を崩す。
澤村「その為にはチーム一丸とならなきゃいけないし…教頭にも目をつけられたくないわけだよ。俺はさ、お前らにオトモダチになれって言ってんじゃないのね。中学の時にネットを挟んだ敵同士だったとしても今はネットの“こっち側同士”だってことを自覚しなさいって…言ってんのね。」
ここで私は理解した。澤村先輩を怒らせるとやばい。澤村先輩は怒らせてはだめだ。と…。