第2章 会いたい
復帰してから、一週間が経った。
「コビー、お前なんか変だぞ」
「ヘルメッポさんもそう思う?」
「自分でも変だと思ってんのか」
「うん。僕、どうしちゃったんだろう」
「入院してる時から変だよなぁ」
「うん、覇気と関係あるのかな」
二人が話している所へ、ガープがやって来た。
「ガープ中将!」
とっさに二人は敬礼をする。
エースのことでガープは少し、やつれたように見える。
「コビー、調子はどうじゃ」
「はっ、自分の未熟さで覇気をコントロールするまでには至っておりません」
「まあな、そう簡単にできるもんではないわ。焦らず、しっかりやれ。お前が頼りじゃ」
ガープは薄く笑うと、二人から離れて行った。
「ガープ中将・・・」
口には出さないが、二人ともエースとガープのことを思い、表情を曇らせた。
「なあ、コビー。あの人にはお前が必要なんだよ。頑張らなきゃな」
「そうだね、ヘルメッポさん。僕、頑張るよ」