第8章 言えば伝わる
コビーは海軍の寮へ戻り、食堂に向った。
「おーい、コビー!」
「ヘルメッポさん」
「そないやったらちゃんに会いに行ってたのか?」
「うん」
ヘルメッポはコビーと共に食堂へと歩き出す。
「なあ」
「なあに?」
「なんでそないやったらちゃんと俺を会わせたんだ?」
コビーはヘルメッポを見上げ、口を開いた。
「それは、僕とヘルメッポさんが親友だからだよ」
「そうか」
ヘルメッポはニカッと笑った。
「そないやったらちゃんの友達紹介してくんない?俺も彼女欲しいよー」
「それは・・・自分で頑張って」
コビーは困ったような顔で笑っている。
ヘルメッポは口をとがらせながら、笑っている。