第5章 コビーの好きな人
コビーは目の下にクマを作っている。
「コビー、どうしたんじゃ?具合でも悪いのか?」
ガープが心配をして声をかける。
「ご心配をおかけしてすみません。平気であります」
敬礼する手にも力が入っていない様に見える。
「そうか・・・」
ガープはヘルメッポに「どうしたんじゃ、コビーは」と小声で尋ねる。
ヘルメッポも小声で「昨夜、寮に戻って来てからずっとああなんです」と返す。
他の海兵達もコビーを心配そうに見ている。
「ほっといてやんな。そういう事も経験しなくちゃね」
「おつるちゃんがそう言うならいいか!」
ガープは小声で笑った。