第4章 ヘルメッポ軍曹
「ヘルメッポさん!探したよ!」
コビーが剃を使って、庭の向うから瞬時に移動してくる。
ちょっと恐い。
「な、なんだよ」
「ヘルメッポさん、今度の非番は僕と一緒だよね」
「そうだっけか」
ヘルメッポはわざと知らないフリをする。まだ腹を立てているらしい。
「そうだよ。僕と一緒に行ってほしい所があるんだけど」
「どこだよ」
「マリンフォードの病院」
「はあ?なんで。お前、通院してんの?それ、俺が付いてく必要あんの?」
「いいから、一緒に来て。約束だよ」
そう言うと、コビーは離れていった。
「コビーって、強引だよなぁ」
ヘルメッポは空を見上げた。