第3章 ささやかな
「たしぎ少尉!」
コビーは廊下を歩いている、たしぎに声をかけた。
「コビー曹長」
「たしぎ少尉のお陰で、プレゼント喜んでもらえました!ありがとうございます!」
「そうなんですか!良かったですね!」
コビーはたしぎに敬礼すると、足早にガープの部屋へと去っていく。
「たしぎ少尉~」
「わ、ヘルメッポ軍曹!」
突然出てきたヘルメッポに、たしぎは驚く。
「コビーのやつ、プレゼントって誰にですか~?」
ヘルメッポは、どんよりした感じで聞いてくる。
「えーと、女性の方にプレゼントしたそうですよ。誰に何を贈ったのかは知りません」
「そ~なんですか~」
「大丈夫ですか、軍曹?」
「大丈夫です~」
ヘルメッポも敬礼をし、コビーが去っていった方向へ歩いていく。
「ヘルメッポ軍曹に何も言ってないなんて。いつも一緒にいるのに・・・」
たしぎは首をかしげた。