第2章 会いたい
「コビーはどうしちまったんだ?」
ヘルメッポは側にいた女性の海兵と話している。
「恋でもしてるんじゃないですか?」
「コビーが?」
「そりゃあ、コビー曹長だって恋はするでしょう」
「アイツがなあ」
ヘルメッポには、恋愛をするコビーが想像できない。
「ヘルメッポ軍曹よりはモテるんじゃないですか」
女性の海兵がいたずらっぽく笑う。
「・・・それは余計な一言というものだな」
ヘルメッポはふてくされた。
「ヘルメッポさん!油を売っていないで、事務処理を済ませましょう!」
「はっ!かしこまりました、曹長!」
コビーとヘルメッポは上官から回ってきた書類を整理し始めた。