第2章 たった1人でのゴールデンウィーク合宿
「…っ!ダメだよな!美月がせっかくマネージャーになってくれて
皆とも仲良くなってるのに、邪魔しちゃ!!」
よしっ!と気合を入れて立ち上がると、
日向はようやく月島と山口に顔を向けた。
「早く風呂入って、明日に備えよう!」
「あ、うん!」
「…言われなくとも」
元気を取り戻した日向は早速風呂の暖簾をくぐっていく。
後を追いかける2人はいつもの日向に戻ったことに
やれやれ、といった様子だ。
山口がこっそり月島に呟く。
「日向、あんな風でいて実は河北さんのこと…好き?なのかな」
「さぁ?叩いて気持ち切り替えるくらいなら、そんな風には思ってないんじゃない?」
「あ、そっか。確かに…」
納得した山口を横目に、月島も暖簾をくぐる。
その月島の心中は表情にこそ出ないものの穏やかでなく…