第2章 たった1人でのゴールデンウィーク合宿
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合宿生活の終わりに思いを馳せながら、
月島と山口は薄暗い廊下を進む。
「ついに明日、試合かぁ~。合宿も終わりだね!」
「やっとむさくるしいとこから解放される…」
2人は飛び出していった日向が影山を連れてくると考え、
まっすぐ風呂へ向かっていた。
しかし、目的地である風呂場直前にて月島が足を止める。
暗がりの先に、
うずくまった人のような影を見つけたのだ。
山口は立ち止まった月島を見上げ、その視線の先を辿る。
「わっ!?人…!!?」
月島は山口が声を上げるのを横に聞きつつ、その影に近づいていった。
「ちょっ、ツッキー?!そんな不用意に近づいちゃ…」
「日向、何してんの」