• テキストサイズ

【ハイキュー原作沿い逆ハー】空飛ぶカラス

第2章 たった1人でのゴールデンウィーク合宿




日向は影山のことを
“負けたくない相手”として強く意識している。

同じチームの仲間になっても関係ない。
これまで二人は小さなことでも張り合ってきた。

そんな相手が自分の知らない所で練習してるなんて聞いたら
黙っているわけがないのだ。


(影山の奴…!俺に秘密で特訓なんてずりぃ!)


2段飛ばしで階段を駆け下りると、ふと食堂から漏れる光が視界に入った。


急ブレーキをかけて足を止め、もしや?とその光に近づく。


「ユニフォームが届いたの?!わぁ~明日見るの楽しみ!」


(あ…美月だ!)


中から聞こえてきたのは、楽しげな美月の声。

夕飯以来顔を合わせていなかった美月の声に、
日向はパッと表情を晴れさせる。

というのも、合宿所に戻ってきても美月に付きっきりだった日向は
「もう大丈夫だから!」と彼女から過保護禁止令を出されてしまっていたのだ。


(普段は美月の方が俺に構うくせに…)


そんな不満もあったが、おとなしく彼女に近づかないでいた日向。

しかし今、美月がすぐそこにいるんだと思ったら
声を掛けずにはいられない。


「美月っ」


満面の笑みで食堂に入ると、
そこには美月と一緒に向かいに座る影山の姿もあった。

/ 213ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp