第2章 たった1人でのゴールデンウィーク合宿
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夕飯を終え、部屋に戻った美月は
スマホを手に布団の上に座り込んでいた。
映るのは夕方、研磨とプレイしたゲームの画面。
美月はすっかりその面白さにはまってしまったのだ。
(うーん、だめだ!ここで詰まるなぁ)
ステージを重ねていくにつれ、ゲームは難易度を増していく。
時間も忘れ夢中でプレイしていた美月だが、
部屋の扉が叩かれた音にその手を止めた。
「はい、なんですかー…」
「うす」
扉の前にいたのは影山。
彼の顔を見て美月はフッと昨日の出来事を思い出す。
(お風呂…!もうこんな時間だ!)
「ごめんっ今準備するから待って!!」
美月は部屋に戻り大急ぎで準備を整えるのだった。