第2章 たった1人でのゴールデンウィーク合宿
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日向は練習に戻ったものの、
美月は保健の先生の勧めでしばらく横になっていた。
日が傾き、夕暮れ時になって体育館に戻ると、すぐに気づいた清水が駆け寄る。
「美月ちゃんっ!大丈夫…?」
「はい!私は大丈夫です!それよりお仕事任せっぱなしになってしまってすみません…」
そんなこと気にしないで、と言いながら
清水は美月に寄り添ってくれた。
練習中の皆の元へ近寄る。
美月が戻ってきたことに気付いた面々は、一様にホッとした表情を見せた。
「皆さん!練習止めちゃってすみません…!私はもう大丈夫です。
ご迷惑をお掛けしました」
お辞儀をすると、
「よかったー」「心配したぞー」というような声が四方から聞こえ、
またすぐに練習は再開された。