第2章 たった1人でのゴールデンウィーク合宿
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決心し、準備をして風呂場へ向かった美月。
しかし今日も美月は暗い廊下の前で立ちつくしてしまっていた。
この廊下で一番頼りがいのある自販機の明かりに寄り添い、暗闇を見つめる。
しばらくそうしていた後、階段から人が降りてくる気配がした。
思わず身構え、その人物の影を見つめる。
「「あ。」」
お互いに姿を捉え、同時に声を発していた。
「影山くん、また牛乳?」
「おう。お前はまた風呂に行けねーのか」
図星をつかれ、苦笑いで答える。
自販機にコインを投入しようとする影山を見て、
美月はふとある事を思い立った。
「待って影山くん!良いことおもいついた!」