第2章 たった1人でのゴールデンウィーク合宿
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合宿3日目の練習を終え、
皆で夕食を食べた後。
夕飯の片づけをしながら、美月は今日のことを振り返っていた。
(澤村さん、普通に私と話してたなぁ。私が意識し過ぎ?
「かわいい」って、例えば犬に言うようなニュアンスだったのかなぁ)
そう考えると『女の子としてかわいい』と言われた、なんて勘違いした自分が
無性に恥ずかしくなってくる。
(1人で意識して馬鹿みたいだ)
顔の赤みが引くように、頭を左右に振った。
(今日は誰にも頼らずひっそりお風呂に行こう。
…パジャマ、一応見せないように)