第2章 たった1人でのゴールデンウィーク合宿
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美月と澤村は2人並んで廊下を進む。
隣を歩く澤村を見上げ、美月は縮こまった。
(わざわざ澤村さんに送ってもらうなんて申し訳ない…)
俯いて歩く美月。
そんな彼女の様子に澤村は
「連れ出して悪い。あいつらと居たかったか…?」
美月を心配そうにのぞき込んだ。
慌てて美月は顔の前で手を振る。
「ち、違います!送ってもらうのが申し訳なくって!」
澤村はホッとした顔を見せ「そっか」と、前に向き直った。