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【ハイキュー原作沿い逆ハー】空飛ぶカラス

第2章 たった1人でのゴールデンウィーク合宿




「いかんっ、いかんいかんいかーーんっ!!!」


田中はそのまま叫びながら美月に詰め寄ると

「二人で風呂なんて…破廉恥極まりない…っ!!!!!」


ガシッと美月の両肩を掴み、般若のような顔を美月に近づけた。

破廉恥と言われた美月の頬は一気に赤く染まる。

田中の言い方では美月の意図していたこととズレている。
しかし田中のその発言に、美月は思わず
『翔ちゃんとお風呂』というのを想像してしまったのだ。


「田中さん、近いです」


無表情の月島が美月と田中の間に手を伸ばし、2人を引きはがした。

「君もさ、誤解生まないようにすぐに反論くらいしたら?」

田中から離されホッとしたのも束の間、月島にがっつり睨まれ肩を震わす。

「ご、ごめんなさい…」

(なんか、月島くんには謝ってばかりだな)

落ち込む美月を見て月島はため息をついた。


「風呂まで一人で行けないなら、僕が行くから。
それでいいでしょ?」
「え?」


予想外の申し出に美月は月島の顔を凝視する。
見つめられた月島はそっぽを向いてしまった。

一瞬、美月と月島の間だけ空気が変わる。
しかしそんな2人だけの世界に


「なら俺もついて行く!」


遠慮なく西谷の声が響いた。

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