第1章 烏野高校バレー部、始まる
その後、烏養監督が用意した町内会チームと試合をすることになり…
「しっ、清水先輩!あの方は…?」
しんと静まり返った体育館に入ってきたのは髭を生やし、がっしりとした男の人。
またもや見たこともない部員、しかも美月の苦手な体格の良さを持つ人物の登場に
声を潜めつつ説明を求める。
清水は同じように声を潜め、彼について教えてくれた。
(烏野のエース…あの人が…)
エースと呼ばれる東峰はその体格に似合わず少しおどおどした様子。
彼とエースという言葉が結びつかなく感じられたが、
エースと呼ばれる所以は彼も参加した試合で証明されることとなった。
町内会チームとの試合が終わり、片付けが始まるとすぐ
美月は澤村のもとへ駆け寄った。