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【ハイキュー原作沿い逆ハー】空飛ぶカラス

第4章 インターハイ、秘密の応援策




試合は進み、1セット目は烏野が先取。
美月は道宮ら女バレのメンバーと手を取り、喜びを分かち合う。

2セット目はローテーションを少し回してのスタートだ。

(伊達工の眉無しさんと翔ちゃんが当たるのを避けたのかな。
翔ちゃんの速攻にこれ以上慣れられたら危険だもんね)

日向が後衛の間は点差を付けづらく、伊達工のブロックに捕まることも多い。
日向が前衛に来るまで凌ぎ、この後の攻撃に繋げなければ。
東峰は必死に食らいつき、烏野がわずかにリードしたまま日向が前衛に来た。
ポイントは18対19。

日向の速攻はまだ効く。しかし伊達工も必死だ。
22対24、烏野があと1点で勝利というところで日向が下がった。
前衛に東峰が付く。
美月は両手を置く手すりをぎゅっと掴んだ。


「東峰さんっ!」
「おう!」


影山が上げたトスで東峰がスパイクを打つ。
3枚ブロックに阻まれたボールはがら空きのコート後方へ飛んだ。

「っく」

がら空きだった後方へ西谷が飛び込み、片手でボールを宙へ上げる。

「ッカバー頼む!!!」

「レフトォ!もう一本!」

西谷の叫びに東峰が呼応した。
上がったボールはネット際で東峰と伊達工に押し合われ、
こぼれた先は烏野側のコート。


(落ちる…!)


床にボールが着くまで数センチのところで
西谷の足が動いた。
咄嗟の判断。
滑り込んだ足に当たり、ボールはまた宙へ浮き上がった。


「上がっ、た…」


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