• テキストサイズ

【ハイキュー原作沿い逆ハー】空飛ぶカラス

第4章 インターハイ、秘密の応援策



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


『軽くクールダウンしてそのまま昼休憩とるから、アリーナ前の廊下集合で』

監督からのメールをもらい、美月は撮影していたカメラを止め、
集合場所へ向かう。

その胸中は穏やかでなかった。


(デートってどういうことデートって!完全に嫌がらせだ…
試合負けないからいいけど…でもデートって!)


「あっ!美月来たー!」
「デーッ…」
「「「でー…??」」」


日向の出迎えに噛みあわない応答をしてしまい、
集まっていた烏野部員から不思議な顔をされた。
頭で考えていた単語がつい口をついてしまったらしい。


「あっ、あっ…!みっ、皆さんお疲れ様です!!」


勢いよく頭を下げると、皆から笑い声が漏れる。


「おう、お疲れさん。応援ありがとな」
「途中声出しすぎて喉壊しちゃうんじゃないかって、心配しちゃったよー」
「あぁ…でもおかげで力もらった」

澤村・菅原・東峰の言葉で応援の疲れは吹き飛んだ。

「タオル、有効活用してたな!」

西谷に笑いかけられて、首のタオルに手を当てる。

「この『喧嘩上等』って文字が役立ってびっくりです」

「あっ、そうだタオルと言えば青城の及川!あのあと大丈夫だったか!?」

田中が美月と西谷の会話に割って入る。

「それ俺も気になってた!ちょっかい出されてたように見えたけど…」


菅原も入ってきて、美月はすっかり注目の的だ。


(まさか試合に負けたらデートする約束をしたなんて言えない…)


「大丈夫です!!西谷先輩のタオルで撃退しましたからっ!」


タオルを広げ皆に『喧嘩上等』の文字を見せる。


「いやぁ間近で見るとインパクトすごいな」

澤村が苦笑いするので、今更になって恥ずかしくなり、
スゴスゴとタオルを首にかけなおした。


/ 213ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp